タフナイト処理とは?ガス軟窒化の基礎と特長を解説

製品情報

タフナイト処理は、鉄鋼材料の耐摩耗性や疲労強度を飛躍的に高める表面処理法。ガス軟窒化の原理と工程、適用効果について技術者向けに詳しく解説します。

1. タフナイト処理(ガス軟窒化)とは何か
タフナイト処理とは、一般に「ガス軟窒化処理」と呼ばれる熱化学的表面改質処理のひとつで、鉄鋼材料の表面に窒素と少量の炭素を拡散浸透させ、表面層に硬質な窒化物層を形成する技術です。
この処理は主に550〜580℃程度の比較的低温で行われ、寸法変化が少ないという利点を持ち、精密部品や仕上げ加工後の部品にも適用しやすい点が特長です。

2. 処理の仕組みと窒化層の形成原理
タフナイト処理は、以下のプロセスによって実施されます:
1. アンモニア(NH₃)を主成分とする窒化性ガスを炉内に導入
2. 高温によりNH₃が分解され、窒素原子が鋼材表面に吸着
3. 同時に炭化水素ガスの導入により炭素も浸透(炭窒化)
4. 表層に\-\-ε相(Fe₂−₃N)とγ'相(Fe₄N)\-\-と呼ばれる窒化物層が形成
5. その下層には窒素が固溶した拡散層が形成される
この多層構造により、表面は高硬度かつ耐摩耗性に優れ、内部は靭性を保つ構造が得られます。

3. 他の表面処理との違いと選定理由
タフナイト処理は、浸炭や高周波焼入れ、イオン窒化など他の熱処理と比較して、以下のような特徴を持っています。
- 処理温度が低いため、熱変形が少ない(仕上げ加工後の部品にも適用可能)
- 短時間で均一な処理が可能
- 硬化層は浅いが、耐摩耗性と耐焼き付き性に優れる
- 処理後に防錆効果を高める酸化処理(QPQ処理)も可能
一方で、高温強度や深い硬化層を求める用途には不向きであり、適切な処理方法の選定には材料特性や使用条件を考慮する必要があります。

4. タフナイト処理の導入メリットと使用例
タフナイト処理を導入することで、以下の効果が期待されます。
- 耐摩耗性の向上:表面硬度がHv600~900程度に上昇し、摩耗寿命が大幅に向上
- 疲労強度の改善:圧縮残留応力の導入により、曲げ・ねじり疲労に対して強くなる
- 耐焼き付き性:油膜切れ時の摩擦熱によるかじりを抑制
- 耐腐食性の向上(酸化処理併用時)
代表的な適用部品は以下の通りです:
- 自動車用ピストンピン、シャフト、ギア部品
- 金型部品(スライド、パンチ、プレート)
- 空圧・油圧機器部品
- 建設機械・農業機械の摺動部品

#タフナイト処理 #ガス軟窒化 #表面処理 #疲労強度 #耐摩耗性 #QPQ処理 #金属表面改質 #精密部品加工 #自動車部品 #金型処理

CONTACT

お問い合わせ

DOWA THERMOTECH (THAILAND) CO., LTD.のお問合せフォームです。お問い合わせ内容をご記⼊ください。

このサービスは、加⼯案件の相談や⾒積依頼を⽬的にしたものです。
⾃社PRや営業活動には使⽤しないでください。
送信内容について、受信者より苦情をいただいた場合、強制的に利⽤を停⽌する等の措置を講ずる場合があります。

お問い合わせ種別*必須
お問い合わせ内容*必須
ファイルを添付

ファイルは画像(jpeg, jpg, gif, png, pdf)と圧縮ファイル(zip, lzh)の拡張⼦のみ有効です。最⼤ファイルサイズ 10MB