技術・製品情報

縦型プラズマ窒化炉は、従来型のプラズマ窒化炉に比べ、昇温・冷却効率を大幅に向上させた製品です。ヒーター内蔵により温度ゾーンコントロールが可能となり、大型部品や複雑な形状の部品でも均一な窒化処理を実現します。また、常温からのグロー放電を行わない設計により、異常放電（アーキング）の発生を抑え、品質を安定化しました。自動車部品や航空宇宙部品など、幅広い用途で利用可能です。

■ 特長
異常放電の抑制: 常温からのグロー放電を行わない設計で、アーキングを低減。
均一処理: 温度ゾーンコントロール機能により、処理ムラのない安定した品質を確保。
高効率運転: ヒーター内蔵で昇温時間を短縮し、効率を最大47%向上（当社比）。
省エネ性能: 反射板による断熱構造で、エネルギー消費を従来比20%削減。
多用途対応: 質量や形状が異なる部品の混載処理が可能。
迅速な冷却: 炉内冷却ファンと熱交換器を装備し、冷却時間を短縮。

■ 仕様
到達真空度: <60Pa (0.5 Torr)
標準処理温度: 350～570℃（最大600℃）
有効加熱寸法（mm）:
DPN-5065: Φ500 × 高さ650
DPN-9150: Φ900 × 高さ1500
DPN-13200: Φ1300 × 高さ2000
最大処理重量:
DPN-5065: 600kg
DPN-9150: 1000kg
DPN-13200: 2000kg
設置スペース:
DPN-5065: 2300W × 5350L × 3714H
DPN-9150: 3080W × 4555L × 5100H
DPN-13200: 3400W × 7720L × 5600H

■ 用途
自動車部品: ギア、シャフト、ベアリングなどの耐摩耗性向上処理。
航空宇宙部品: 高精度部品の表面硬化処理。
精密機械部品: 複雑な形状の部品の均一窒化処理。

縦型プラズマ窒化炉は、信頼性の高い処理と省エネルギーを実現する理想的な熱処理ソリューションです。

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