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技術・製品情報
ステンレス部品製造において、なぜロストワックス鋳造を選ぶべきか?
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ステンレス部品製造において、なぜロストワックス鋳造を選ぶべきか?
複雑形状、寸法精度、材料の一体性が求められるステンレス部品には、ロストワックス鋳造(精密鋳造)が最適です。機械加工や溶接構造と比べて、コストと品質のバランスに優れています。
■ 概要
ステンレス鋼の工業部品を製造する際、設計者や生産担当者は、ロストワックス鋳造(精密鋳造)または機械加工、溶接による組立のいずれかを比較検討します。
それぞれに利点はありますが、形状が複雑で、材料強度・寸法精度・量産コストの最適化が求められる場合、ロストワックス鋳造が最も効率的です。
■ ロストワックス鋳造を選ぶべきケース
✔ 複雑な形状や中空構造が必要な場合
機械加工では不可能、またはコストが高すぎる複雑形状や中空部も、ワックスモデルを用いることで正確に一体成形が可能です。
✔ 材料の一体性や構造強度が重視される場合
ロストワックス鋳造では継ぎ目のない一体成形ができるため、溶接による応力集中やリークリスクを排除し、構造的な信頼性を高めます。
✔ 中量〜大量生産でコストを抑えたい場合
初期の金型費用は発生しますが、その後の1個あたりのコストは溶接や個別加工より大幅に低減。中ロット以上の量産において特に有利です。
✔ 寸法公差や表面粗さが厳しい場合
鋳造段階で±0.2mmの公差が期待でき、Kobayashi Castingではその後の仕上げ加工により±0.01mmの精度を実現可能です。滑らかな表面により、追加加工の工数も削減できます。
■ ロストワックス鋳造が適している代表的な用途
中空・薄肉構造のステンレス継手やポンプ部品
リークを許容しない精密流体部品(医療・半導体)
耐薬品性・耐食性が要求される食品・化学装置部品
輸出向けの高品質部品(トレーサビリティ・全数検査対応)
ロストワックス鋳造は、複雑なステンレス部品を高品質・高精度・低コストで量産するのに非常に適した技術です。機械加工や溶接では対応しきれない課題に対し、鋳造による一体成形が機能・信頼性の両立を可能にします。
Kobayashi Castingでは、日本の技術を背景に、ベトナム工場にて高精度なロストワックス鋳造を展開しています。±0.01mmの仕上げ精度を実現し、SCS13、SCS14、CF8、CF8M、CF3、CF3M、17-4PHなど多様なステンレス材に対応。鋳造から機械加工、三次元測定・材質分析まで一貫対応が可能です。
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