技術・製品情報

Lilama10 – 豪州向け揚水発電用水圧鉄管（ペンストック）製缶
揚水発電は、電力が余っている時間帯に上部貯水池へ水を汲み上げ、需要が高まるピーク時に発電する大規模エネルギー貯蔵技術です。国の「巨大バッテリー」として電力系統を安定化させ、再生可能エネルギーの有効活用に不可欠なインフラです。
このシステムの中核となるのが、上部貯水池からタービンへ大量の水を超高圧で送る水圧鉄管（ペンストック）です。構造物の「心臓部」とも言える部位であり、設計・製作・溶接品質には極めて高い技術要求が課されます。Lilama10には、この重要設備を豪州向けに製缶した実績があります。

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【Lilama10の豪州向け揚水発電用水圧鉄管の製缶方法】
本プロジェクトにおいてLilama 10は、最新の溶接技術と非破壊検査(NDT／TOFD)を一貫して適用し、すべての溶接部に対して高い密閉性・耐圧性・信頼性を確保しました。
- 全溶接部に最新のTOFD検査を実施し、内部欠陥を高精度で検出
- 溶接後は全数をPWHT（溶接後熱処理)に投入し、温度履歴を厳密管理して残留応力を完全除去
- 製作～検査～検収まで、欧州規格EN 15626:2018（Level 1）、ISO 11666:2018、ISO 23279:2017に完全準拠
- ATB、FGJV、SHLの欧州専門家3名が常駐監査し品質を保証
これらの高度な品質管理により、国際市場向けの大型エネルギー設備として必要な最高レベルの信頼性が実現されました。

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【Lilama10工場の製造能力 – 大型鉄骨製缶の強固な基盤】
60年以上にわたりエネルギー設備製作・据付を担ってきたLilama 10は、大型鉄骨構造物・圧力設備の製作に特化した工場インフラを保有しています。

鉄骨・圧力容器製作能力
・板厚最大110mmまで加工可能、3m幅のロールベンダーで大型構造物に対応
・250トン級天井クレーン／クローラークレーンにより大型部材の安全な搬送が可能
・最新設備：
MG社（イタリア）3ロールベンダー
600トン油圧プレスブレーキ
ショットブラスト室
端面加工機、レーザー切断機 など
・溶接士はISO 3834／EN 1090（EXC3）認証取得→ 厚板溶接、高圧溶接、高精度溶接に対応
・一貫生産体制（切断→加工→溶接→ショット→塗装→組立）により品質と納期を最適化

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【ベトナム製造の国際的地位を向上させるプロジェクト】
今回の豪州向け揚水発電プロジェクトで、Lilama10は欧州基準に完全適合した大型水圧鉄管を製缶できる企業であることを証明しました。
「Made in Vietnam – Global Quality（ベトナム製・世界品質）」を掲げ、Lilama10はこれからもエネルギー産業・機械加工・大型鉄骨製作分野で国際市場に信頼されるトップ企業として成長し続けます。