技術・製品情報 加工分類

大型溶接後熱処理炉(PWHT)を稼働開始―7m超の水圧鉄管製作に対応

技術・製品情報

大型溶接後熱処理炉(PWHT)を稼働開始―7m超の水圧鉄管製作に対応

大型熱処理(PWHT)技術を完全制御する Lilama 10
■ なぜ溶接後熱処理(PWHT=Post Weld Heat Treatment)が必要なのか
製缶構造物や圧力機器では、溶接部が最も高い応力を受けます。溶接後の母材周辺には、「残留応力」「結晶構造の歪み」「金属組織の不均一」
が必ず発生し、このまま使用すると割れ・変形・疲労強度低下など重大な不具合を引き起こします。
そのため、溶接後に熱処理)を行い、
残留応力の除去、機械的性質の回復、長期的な構造安定性を確保する必要があります。

---
■ Lilama 10 は、製缶加工およびエネルギー設備製作の高度化に対応するため、
国内トップクラス規模の大型PWHT炉を導入・稼働しています。
超大型PWHT炉の仕様
・炉内サイズ:9,800 × 7,600 × 7,600 mm→ 長尺7m超の製缶構造物・圧力管に対応
・主要機器は英国・韓国製の高精度装置を採用
・中央制御システムによるフルオート運転(温度・時間をリアルタイム監視)
・1回の熱処理サイクル:約14時間
 1️⃣ 昇温:金属への熱衝撃を防ぎながら緩やかに加熱
 2️⃣ 均熱:金属組織を均一に再構築
 3️⃣ 徐冷:変形防止・機械的性質の安定化
高度な制御と自動監視システムにより、各処理ロットで均一品質・高い再現性を確保し、国内外のエネルギー案件が要求する厳しい基準に対応しています。

---
■ 実績例:豪州向け揚水発電用水圧鉄管へのPWHT適用
弊社のPWHTシステムは、世界最高レベルの技術要件を持つ豪州向け揚水発電プロジェクトの水圧鉄管(ペンストック)に採用されました。
溶接後の全圧力管をPWHT炉に投入し、残留応力の完全除去、高い気密性・耐圧性の確保、欧州基準を満たす機械的特性の安定化を実現。大型PWHT技術の自社運用は、Lilama 10が国際基準(EN・ISO)に適合する製缶・大型構造物の製造能力を持つ企業であることを証明しています。

---
■ Lilama 10 – 国際品質を満たす製缶・エネルギー設備製造能力
・厚板110mmまでの加工、3mロール対応、圧力容器・重構造物製作に強みあり
・最新設備:MG社(イタリア)3ロールベンダー、CNC油圧プレスブレーキ 600トン、ショットブラスト装置、開先加工機、40mm対応レーザー切断機
・大型PWHT炉(9,800 × 7,600 × 7,600 mm)を自社運用
・ISO 3834, EN 1090(EXC3)資格保有の溶接技術者チーム
・EN 15626:2018(Level 1), ISO 11666:2018, ISO 23279:2017 に準拠した非破壊検査(TOFD)を実施
Lilama 10は最新設備 × 国際認証 × 熟練技術者による製造体制を完備し、欧州品質に適合するベトナム製造企業のトップランナーとして、大型製缶・エネルギー設備分野で活動を行っています。

PICKUP

技術・製品情報

CONTACT

お問い合わせ

LILAMA 10 JOINT STOCK COMPANYのお問合せフォームです。お問い合わせ内容をご記⼊ください。

このサービスは、加⼯案件の相談や⾒積依頼を⽬的にしたものです。
⾃社PRや営業活動には使⽤しないでください。
送信内容について、受信者より苦情をいただいた場合、強制的に利⽤を停⽌する等の措置を講ずる場合があります。

お問い合わせ種別*必須
お問い合わせ内容*必須
ファイルを添付

ファイルは画像(jpeg, jpg, gif, png, pdf)と圧縮ファイル(zip, lzh)の拡張⼦のみ有効です。最⼤ファイルサイズ 10MB