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現場でよくある!金属スクラップ用コンベヤの誤選定による5つの問題とプロの対処法
製品情報
金属スクラップ用コンベヤは、旋盤加工、フライス加工、穴あけ、研削などの製造工程から発生する金属くずを排出するために重要な装置です。しかし、適切でない種類のコンベヤを選ぶと、機械の誤作動、詰まり、早期の破損といった問題を引き起こす可能性があります。
以下では、よくある5つの問題点とその解決方法を紹介します。
① 金属くずが詰まり、搬送が停止する
🔎 原因:
- 金属くずのサイズや形状に合わないコンベヤを使用している
- ヒンジベルトコンベヤでは微細な切粉や粉塵に対応できない
- フィルタリング機構が不十分
✅ 対策:
✔ 微細な鉄粉の場合はマグネットコンベヤを使用
✔ スクリューコンベヤや、クーラント・粉塵除去のフィルターを追加
② 大きな金属くずでコンベヤが早期に損傷
🔎 原因:
- スクリューやマグネットコンベヤでは大きな金属くずに対応できない
- コンベヤの材質が弱く、摩耗や損傷が早い
✅ 対策:
✔ ヒンジベルトコンベヤの使用(大きく重い金属くずに対応可能)
✔ プレフィルターで大きな金属くずを選別し、搬送装置を保護
③ 金属くずがコンベヤに付着し、頻繁に停止が必要
🔎 原因:
- スクレーパーが搭載されていないため、くずがベルトに残る
- ヒンジベルトでスクレーパーなしの場合に多い
✅ 対策:
✔ スクレーパー付きのコンベヤやマグネットコンベヤを導入
✔ 自動洗浄機構を設けて金属くずの付着を防止
④ 冷却システムが正しく機能しない(クーラントと金属くずの分離不足)
🔎 原因:
- クーラントと金属くずを分離できないコンベヤを使用
- 切粉がクーラントに混入し、冷却効果が低下
✅ 対策:
✔ ドラッグコンベヤやコンビネーションコンベヤ(オイル分離機能付き)を使用
✔ オイルセパレーターを追加し、金属くずとの混入を防止
⑤ コンベヤの設置位置が不適切で搬送効率が低下
🔎 原因:
- 機械の配置に合っていない設計
- コンベヤが短すぎて手作業が必要になる
✅ 対策:
✔ 機械配置と排出位置を考慮した設計・導入計画を行う
✔ 可動性の高いコンビネーションコンベヤを使用
✔ モジュラーコンベヤで柔軟に配置変更できる構成にする
✅ まとめ:適切な金属スクラップ用コンベヤの選定がカギ!
- 金属くずの形状・性質に合ったコンベヤを選ぶことが重要
- スクレーパーやオイルセパレーターを活用して詰まりや混入を防止
- 設置場所を最適化し、作業効率と自動化の向上につなげる
最適な金属スクラップ搬送システムをご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!
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