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アルミダイカストの精度は何で決まるのか?

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アルミダイカストの精度は何で決まるのか?
金属部品の製造において、アルミダイカストは、高精度・高表面品質・高生産性を実現できる最適な加工方法の一つです。しかし、ロットごとに安定した品質を維持するためには、鋳造工程における各要素の管理が極めて重要です。
ここでは、アルミダイカストの精度に直接影響を与える5つの主要要因と、ヤマグチベトナムの品質安定化の取り組みをご紹介します。
🔹 1. 溶湯金属の温度管理
温度が高すぎると酸化・ガス欠陥・寸法誤差の原因となり、逆に低すぎると金型が完全に充填されず、ショートショットや欠肉が発生します。アルミ合金の理想的な鋳造温度は 660~700°C です。
🔹 2. 射出圧力
射出圧力は、金型充填率および製品の機械的強度を左右する最も重要な要素の一つです。圧力が不足すると細部や薄肉部が充填されず、過大だと金型損傷や変形の恐れがあります。
ヤマグチベトナムでは、420~800トン級のダイカストマシン(Toyo、TBC製)を使用し、各金型や製品仕様に応じて最適な圧力制御を実施。これにより、製品の密度・寸法精度を高め、幾何誤差を最小限に抑えています。
🔹 3. 金型内のガス抜き(脱気)
射出時にガスが適切に排出されないと、気泡や巣(ブローホール)が発生し、表面欠陥や内部欠陥の原因となります。
ヤマグチベトナムでは、専用の真空脱気装置をダイカストマシンと並行して運転し、射出前に金型内部の空気を排出。これにより、気泡の発生を最小限に抑え、表面品質を大幅に向上させています。
🔹 4. 金型への充填速度
充填速度は、金属組織の形成および寸法精度に直接関わります。速度が遅いとコールドシャット(溶着不良)が発生し、速すぎると乱流や気泡、表面欠陥の原因になります。
ヤマグチベトナムでは、420~800トン級のダイカストマシン(Toyo、TBC製)を使用し、圧力と速度を安定的に制御することで金属が均一に充填され、内部応力を抑えた高精度な製品形状を実現しています。
🔹 5. 冷却プロセス
冷却速度は、収縮量・残留応力・表面平坦度に影響します。冷却が不均一だと、反りや微細なひび割れが生じやすくなります。
ヤマグチベトナムでは、金型温度を一定に保つための冷却を行い、特に薄肉部品での温度ムラを抑制。これにより、連続鋳造時でも高い寸法安定性を維持しています。
🏭 ヤマグチベトナムの品質管理体制
ヤマグチベトナムは、アルミダイカストおよび後加工の分野で10年以上の経験を有し、金型設計 → 鋳造 → CNC加工 → 測定検査までの一貫生産体制を確立しています。
主な設備:
ダイカストマシン:420~800t(Toyo/TBC製)
真空脱気装置、ロボットスプレー装置(FANUC製)
CNC旋盤・マシニングセンタ(精度 ±0.01mm)
三次元測定機(CMM)、形状測定機、真円度・粗さ測定機
ISO 9001:2015 認証取得、全数検査体制
前述の5つの要因を一貫して管理することで、ヤマグチベトナムは±0.1mmの高精度と優れた形状安定性を実現。日本および海外の厳しい品質要求に応えています。
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高精度・高品質なアルミダイカスト製品を安定供給できるパートナーをお探しの方は、ぜひヤマグチベトナムまでご相談ください。
図面仕様に基づいた最適な鋳造・加工ソリューションをご提案いたします。

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