なぜメルトブローンがマスクの「心臓」と呼ばれるのか

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サージカルマスクやN95マスクを着用するとき、実際に重要な役割を果たしているのは外側の保護層ではなく、中央にある メルトブローン不織布 の層です。この層はしばしばマスクの「心臓」と呼ばれますが、それには確かな理由があります。

織物とは異なり、メルトブローン生地は溶融したポリプロピレンを細かいノズルから押し出し、高速の熱風を吹き付けることで作られます。その結果、直径わずか1〜5ミクロンの極細繊維が密集したウェブを形成し、優れたろ過性能を持つマット状の層となります。

メルトブローンを特別なものにしているのは、単に細かい孔径だけではありません。製造工程で加えられる 静電荷(エレクトレット処理) によって、繊維は目に見える孔よりもはるかに小さな粒子を引き寄せ、捕捉することができます。ウイルスや細菌、微細な粉じんなど、本来なら通り抜けてしまう粒子も効率よく捕らえられます。それでいて通気性は確保されており、高いろ過効率と快適な呼吸の両立 が可能になるのです。これによりN95マスクは、空気中の粒子を95%以上捕集しながらも装着しやすい性能を実現しています。

もしこの層がなければ、マスクは単に飛沫を防ぐバリアとしての機能しか持たず、微小な脅威に対しては不十分でしょう。だからこそメルトブローン層はマスクの「心臓」と呼ばれるのです。目には見えないけれど、本質的な役割を果たすコア部分であり、シンプルな布を強力な防護具へと変える存在なのです。

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❓ FAQ
Q: なぜメルトブローンは N95 マスクに不可欠なのですか?
A: 0.3µm 未満の粒子を含む微細粒子を 95%以上 捕集する必要があり、メルトブローンが最適な構造を提供するためです。

Q: メルトブローンとスパンボンドの違いは?
A: メルトブローンは極細でろ過用、スパンボンドは強度確保のために使用されます。

Q: エレクトレット処理とは何ですか?
A: 繊維に静電気を帯びさせ、小さな粒子の捕集効率を高める技術です。

📚 Glossary
Meltblown(メルトブローン): 微細繊維を用いた不織布ろ過層
Electret(エレクトレット): 静電帯電処理による捕集性能向上
Spunbond(スパンボンド): マスクの構造強化用不織布

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