技術・製品情報

ボールバルブは、液体やガスの流れを制御するために使用されるバルブの一種です。ボールバルブの特徴は、バルブ内部に中心に穴の開いた球体があることです。この球体を回転させることで、流れを開いたり閉じたりします。球体の穴がパイプと一致する位置に回転すると、流れが発生し、球体がその穴を閉じる位置に回転すると、流れが止まります。

耐熱性・耐摩耗性に優れ、流量制御が可能なV-ポートバルブでプロセス効率を革新。

NDVのV-ポートバルブは、レジンペレット（ナイロンなど）、粉体（フライアッシュなど）、製紙業（パルプ液）、スラリー（製鉄所の泥水、石灰乳など）およびその他の高粘度流体に最適なバルブです。耐熱性、耐摩耗性、そして流量制御の面で高性能を発揮します。

1. Vカットボール

V字形状の開口部を持つ半球形ボールは、セルロースや固形物を効果的にカットします。シート側に適用されたステライトおよびボールの表面に適用されたラッピングにより、耐摩耗性に優れています（ソフトシート用には硬質クロムメッキが施されます）。

2. ポケットレス構造

シートが入口側にのみ配置されているため、ボールとボディの間での流体の滞留や詰まりが発生しません。このシール構成により、異常な圧力上昇も起こりません。

3. 耐熱性と耐摩耗性を備えたシート

シートは剛性と柔軟性を兼ね備えており、真空から高圧まで温度や圧力差の影響を受けずにシール可能です。金属シートが適用される場合、高温下でも使用できます。スラリーや粉体などの摩耗性流体に対しても高い耐摩耗性を持っています。

4. 安定したベアリング構成

ステムとトラニオンのベアリングには強化PTFEが適用されており、操作トルクが低く、頻繁な操作が可能です。

5. 優れたシーリングを実現するグランドパッキング

Vパッキングの適用により、真空状態から高圧状態まで完璧なシーリングが可能です（V100ND）。

6. 一体型ボディ

バルブボディは全て一体型です。そのため、配管ストレスによるトルクの変動、シーリングの劣化、外部への漏れがありません。

7. フルフロー

バルブが完全に開いた状態では、流路はほぼ直線であり、圧力損失が最小限に抑えられ、フルキャパシティの流れを確保します。スラリーや高粘度流体も、滞留やキャビテーションなくスムーズに流れます。

8. 流量制御

V字カットボールは、可変範囲を広げ、流量制御能力を向上させます。流量特性はほぼ等百分率に近いです。

NDV V-ポートバルブは、高粘度流体の処理において、耐久性、信頼性、そして精密な流量制御を求めるプロセスに理想的なソリューションを提供します。

詳細はPDFをダウンロードしていただくか、お気軽にお問合せください。