SERVICE
生産財・サービス
工場の湿度管理トラブル|除湿機を増やしても解決しない理由と本質的な対策
製品情報
🌟 Key Takeaways
• フル稼働してもRHが下がらない原因は、装置容量ではなく除湿メカニズムにある
• コンプレッサー方式は、低温・低露点環境で明確な限界がある
• デシカントローターは、除湿プロセスの根本原因を直接解決する
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
工場や産業施設では、除湿機が連続運転しているにもかかわらず、目標RHに達しないという問題が繰り返し発生する。多くの場合、装置容量の増強や台数追加が検討されるが、期待した効果が得られないケースが多い。本記事では、この問題がなぜ起こるのか、そしてデシカントローターがなぜ有効な解決策となるのかを解説する。
🔹 Pain Point: フル稼働でもRHが下がらない
現場でよく見られる状況:
• 24時間運転してもRHが60%以上
• 電力コストが増加しても空気品質が改善しない
• 結露、カビ、異臭、製品品質低下が発生
これらは、低温管理工場、冷蔵室、梅雨期や高湿度地域で特に顕著である。
🔹 Root Cause: コンプレッサー方式の物理的限界
一般的な除湿機は結露方式を採用しており、以下の条件が必要となる。
• 十分な空気温度
• 冷却コイルで結露可能な露点条件
室温が低下すると露点も下がり、結露が起こりにくくなる。装置は稼働していても、実際の除湿プロセスが機能しない状態となり、非効率運転に陥る。装置増設では根本解決にならない。
🔹 システムへの影響(System Impact)
適正範囲外での運転は、以下の問題を引き起こす。
• 過冷却・再加熱によるエネルギーロス
• コンプレッサー寿命の短縮
• 長期的な運用コスト(OPEX)の増加
• RH変動による生産工程の不安定化
🔹 解決策:デシカントローターによる除湿方式の転換
デシカントローターは、結露ではなく吸着方式で除湿を行う。
• ゼオライトなどの材料で水蒸気を直接吸着
• 露点に依存しない
• 低温環境でも安定動作
ハニカム構造のローターにより、接触面積を最大化し、圧力損失を抑えながらRHを安定制御できる。
🔹 根本対策による効果
デシカントローター導入により:
• RHが安定して目標値に到達
• 過剰設計が不要
• HVAC全体の消費エネルギー削減
• 予測可能で安定した運転
多くのケースで、再生工程に排熱を利用でき、エネルギー効率がさらに向上する。
🔹 トレードオフと設計上の注意点
高性能である一方、設計時には以下を考慮する必要がある。
• 再生用熱源
• 風量に適したセル構造・厚み
• 既存設備との統合
長期的成果は、適切な設計に左右される。
📘 Summary
RHが下がらない問題は、能力不足ではなく除湿原理の選定ミスであることが多い。デシカントローターは根本原因を解決し、産業用途に適した安定した湿度制御を実現する。
📥 CTA
実運用への展開に向けて、
NISSEI INTERNATIONAL (THAILAND) CO., LTD. は以下のCore・Basic Knowledgeの確認を推奨している。
🔗 Cluster Internal Link
• Core Content: https://prime.nc-net.com/105714/ja/product_others/detail_goods/25302
• Basic Knowledge: https://prime.nc-net.com/105714/ja/product_others/detail_goods/27656
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
❓ FAQ
• Q: 除湿機を追加すれば解決しますか?
A: 不適切な環境で同じ方式を使い続ける限り、電力消費が増えるだけでRHは改善しません。
• Q: デシカントローターが最も適している用途は?
A: 低温・高湿度環境で、安定した低RH制御が必要な用途です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
📚 用語集(Glossary)
• デシカントローター: ゼオライト等を用いた回転式除湿ホイール
• 結露(Condensation): 空気を露点以下に冷却して水分を除去する方式
• 再生(Regeneration): 加熱により吸着水分を放出する工程
📖 Reference
ユーザー提供の原文記事に基づく
🔒 Trust
本内容は
NISSEI INTERNATIONAL (THAILAND) CO., LTD. 営業・マーケティング部門
により技術的観点から確認されています。
#デシカントローター #工場湿度管理 #除湿 #HVAC #産業設備 #RH制御 #省エネ #OPEX
📆 Updated: 2025-12-12
CONTACT
お問い合わせ