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GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)とは?|なぜ自動車業界で採用が拡大しているのか
製品情報
GFRPは、ガラス繊維で強化されたプラスチック複合材料であり、「軽量かつ高強度」という特長から、自動車や産業機器などの分野で幅広く使用されています。本記事では、GFRPの基本構造、利点、そしてなぜ注目されているのかを解説します。
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1. GFRPとは
GFRPは「Glass Fiber Reinforced Plastic(ガラス繊維強化プラスチック)」の略称であり、次の2つの材料で構成されています。
- マトリックス樹脂(例:ポリプロピレン、ポリアミド)
- ガラス繊維(Glass Fiber)
この構造により、一般的なプラスチックに比べて、引張強度・剛性が大幅に向上します。
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2. GFRPの特長
- 鉄より最大70%軽量でありながら高強度
- 耐薬品性・耐熱性に優れている
- 移動部品の慣性低減による省エネルギー化
- 射出成形・押出成形・圧縮成形など量産に適した加工性
軽量・高性能を求める産業にとって、非常に魅力的な素材です。
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3. 自動車用途での活用事例
自動車業界では、軽量化による燃費向上やCO₂排出削減が課題となっており、GFRPが注目されています。
使用事例:
- エンジンカバー、燃料タンク、ドア内部構造
- バンパー、ブラケット、外装パネル
- 耐熱・耐薬部品(ボンネット裏やエンジンルーム内)
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4. 接着性を向上させる技術
GFRPの課題の一つは、「樹脂とガラス繊維の界面接着力の弱さ」です。
この問題を解決するため、\-\-Nissei International (Thailand) Co., Ltd.\-\-では、Kayabridという高性能MAPP(マレイン酸変性ポリプロピレン)を提供しています。
Kayabridの利点:
- ガラス繊維との接着性向上(最大3倍)
- 衝撃強度の向上
- CNFなどフィラーの分散性の向上
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5. 注意点と導入時のポイント
- 用途に応じた樹脂選定(射出成形・圧縮成形など)
- 繊維の配合率は適正に(過剰で割れやすくなる場合あり)
- 接着補助剤(MAPP等)の併用で性能を最大化
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6. まとめ
GFRPは、軽量性・高強度・量産性を兼ね備えた次世代素材です。特に自動車・産業機器分野でのニーズに対応し、金属代替として有望視されています。
さらに、Kayabridのような接着補助技術と組み合わせることで、複合材料としての性能を最大限に引き出すことが可能です。
製品や導入のご相談は、Nissei International (Thailand) Co., Ltd.までお気軽にお問い合わせください。
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