リニアウェイとローラウェイの違いとは?構造・性能・選定ポイントを徹底比較

製品情報

設計・保全エンジニア必見。リニアウェイとローラウェイの違いを性能・構造・コストで徹底解説。最適な選定で機械性能を最大化。

■ 直動システムの基本とリニアガイドの重要性
直動システムは、工作機械や搬送装置、検査装置などに欠かせないメカニズムで、位置決め精度や機械の稼働安定性に大きく影響します。中でも「リニアガイド(Linear Guide)」は、直線運動を低摩擦・高精度で実現する基本部品であり、機械性能を左右する重要な要素です。

主なリニアガイドには、「リニアウェイ(Linear Way)」と「ローラウェイ(Roller Way)」の2種類があり、それぞれ異なる構造と特性を持ちます。この記事では、それぞれの特徴や使い分けのポイントを詳しく解説します。

■ リニアウェイとは?構造と特徴
リニアウェイは、転がり要素として「ボール(球)」を使用したタイプのリニアガイドです。複数のスチールボールがレールとブロック間を転がることで、滑らかな動作を実現します。

主な特徴
‐ 低摩擦でスムーズな移動:摩擦抵抗が小さいため、位置決め精度が高まります。
‐ 高速運転対応:軽量構造により、高速での運転が可能です。
‐ コンパクト設計:省スペースの設計が可能で、小型装置にも適応。
‐ コストパフォーマンス良好:ローラータイプよりも比較的安価です。

用途例:半導体装置、電子部品搬送装置、FA機器、検査装置など。

■ ローラウェイとは?構造と特徴
ローラウェイは、円筒形の「ローラー」を転がり要素として使用するリニアガイドです。ボールよりも接触面積が広く、荷重分散性に優れています。

主な特徴
‐ 高剛性・高荷重対応:接触面積が大きく、変形しにくい構造。
‐ 耐振動性が高い:剛性が高いため、振動が多い環境でも安定。
‐ 精度維持に優れる:長期間使用しても高精度を維持。
‐ 長寿命:摩耗が少なく、メンテナンス頻度も低減可能。

用途例:大型工作機械、搬送ロボット、金型装置、プレス装置など。


■ 使用シーン別の選定ガイド
リニアウェイが適している用途
‐ 高速搬送ライン
‐ 軽量ワークの検査装置
‐ 半導体製造装置
‐ 小型FA機器

ローラウェイが適している用途
‐ 重切削を行う工作機械
‐ 高精度位置決めが必要な装置
‐ 高荷重を扱う自動搬送装置
‐ 長寿命を重視する生産設備

用途・荷重条件・期待寿命を設計段階で明確にし、最適なリニアガイドの選定が不可欠です。

■ IKOリニアガイドをおすすめする理由
IKO THOMPSON ASIA CO., LTD. は、長年にわたり直動機構分野で高性能なリニアガイドを提供してきました。「リニアウェイ」「ローラウェイ」両方のラインナップを持ち、様々な産業用途に対応しています。

‐ 高精度・高耐久・メンテナンス性に優れた製品群
‐ 条件に応じた製品提案やカスタマイズ対応
‐ 導入〜保守まで一貫したエンジニア支援

高性能なリニアガイド選定に迷った際は、IKOの製品ラインナップをぜひご検討ください。


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