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石製定盤とは?その用途とは?
製品情報
石製定盤(いしせいていばん)または花崗岩定盤(グラナイト定盤)とは、ワークピースや各種測定機器の平面度や精度を検査するために使用される高精度な測定基準工具です。高強度の花崗岩で作られており、変形・摩耗・腐食に強く、高精度が求められる用途に最適です。
■ 石製定盤の特徴
1. 高い平面度
ミクロン(µm)単位での高い平面精度を保つことができ、精密測定作業に不可欠です。
2. 錆びない
金属製定盤とは異なり、花崗岩は錆びないため湿気のある環境でも使用可能です。
3. 耐傷性・耐摩耗性
花崗岩は非常に硬く、鋼や他の金属製定盤と比べて摩耗しにくいです。
4. 熱膨張が少ない
熱膨張係数が低く、温度変化があっても寸法の安定性が保たれます。
5. 静電気・磁気の影響がない
非磁性体で静電気も発生しにくく、ワークピースとの摩擦も少なくなります。
■ 石製定盤の主な用途
1. ワークピース測定の基準面
ダイヤルゲージやハイトゲージなどの測定機器を使い、ワークの寸法・平面度・角度を正確に測定するための基準面として使用されます。
2. 平面度検査
ストレートエッジやオートコリメーターを使用し、面の平らさを検査します。
3. 測定機器の安定ベース
三次元測定機(CMM)など精密測定機器の土台として使用され、安定した測定環境を提供します。
4. 組立・ワーク設置作業
機械加工・製造業の現場で、精密な機器やワークを正確に設置・位置決めする作業にも活用されます。
■ 石製定盤のメンテナンス方法
- 定期的な清掃
使用前には清潔な布で表面の埃や異物を取り除きます。
- 衝撃や傷の防止
精度を損なう原因となるため、衝撃や傷を避けるよう注意が必要です。
- 安定した温度環境で保管
熱膨張の影響を抑えるため、温度変化の少ない場所で保管します。
- 定期的な校正・検査
長期間にわたり正確性と信頼性を維持するためには、専門機関による校正・検査が推奨されます。
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