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インバーターとは?基礎から学ぶ周波数制御と産業機械の効率運転
製品情報
電動機の回転数を自在に制御し、生産効率と省エネを両立させるキーデバイスであるインバーター。その仕組みと導入効果について、初学者にもわかりやすく解説します。
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目次:
1. インバーターとは何か?基本の仕組み
2. 産業用モーターとインバーターの関係
3. 周波数制御による省エネルギー効果
4. インバーター導入のメリットと用途例
5. Hitachi Asia (Thailand) Co., Ltd. のインバーターがおすすめな理由
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1. インバーターとは何か?基本の仕組み
インバーターとは、「交流(AC)電源の周波数と電圧を制御する装置」のことを指します。特に三相誘導モーターの回転数を自在に制御するために使用され、工場やビル、プラントなど多くの産業設備に欠かせない制御機器です。
インバーターの基本構造は次の3つのブロックで構成されています:
- 整流部(AC→DC):入力された交流電源を直流に変換
- 平滑部:直流電圧を安定化させる
- インバーター部(DC→AC):目的の周波数・電圧に変換して出力
このように、インバーターは電源の「周波数(Hz)」と「電圧(V)」を自在に調整できるため、モーターの回転数・トルクを滑らかに制御できます。
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2. 産業用モーターとインバーターの関係
産業用モーター(特に三相誘導モーター)は、構造がシンプルで耐久性が高い反面、電源の周波数に応じて一定の速度で回転する特性を持っています。したがって、モーター単体では速度の調整ができません。
ここでインバーターが活躍します。インバーターを介して電力を供給することで、以下のような回転制御が可能になります:
- 起動時の突入電流を抑制
- 回転数の可変制御(例:20Hz~60Hzで制御)
- トルク制御による負荷変動への対応
- スムーズな加減速(ソフトスタート・ストップ)
このように、インバーターは\-\-モーターの性能を最大限に引き出す「頭脳」\-\-ともいえる存在です。
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3. 周波数制御による省エネルギー効果
インバーターの最大のメリットは、「エネルギー消費の削減」です。
たとえば、ファンやポンプのように「流量=回転数の3乗に比例」する負荷では、回転数を20%落とすだけで消費電力は約50%削減されるという特性があります。
また、回転数を必要に応じて可変できることで、以下のような効率化が実現されます:
- 不要なフル回転の防止
- ライン速度の変化に柔軟対応
- 長寿命化:機械的負荷の軽減による摩耗低減
これにより、インバーターは「省エネ機器」としても高く評価されています。
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4. インバーター導入のメリットと用途例
インバーターの導入によって得られる具体的なメリットは以下のとおりです:
- 電力使用量の削減(電気代の低減)
- 機械寿命の延長
- 異常電流・過負荷の検出による安全性向上
- プロセスの自動化・ライン制御の柔軟性向上
代表的な用途例:
- 空調設備(ファン、送風機)
- 給排水ポンプ
- 搬送ベルト
- 加工機械(CNCマシン、圧延機など)
- クレーン・巻上げ機構
特に「稼働量に応じた可変制御」が求められる設備においては、インバーターの導入効果が非常に大きいとされています。
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5. Hitachi Asia (Thailand) Co., Ltd. のインバーターがおすすめな理由
日立製のインバーターは、長年の実績と信頼性を背景に、多くのグローバル工場で導入されています。Hitachi Asia (Thailand) Co., Ltd. を通じて提供されるインバーターは、以下の特長があります:
- 高精度な速度制御とトルク制御に対応
- 耐熱性・防塵性に優れた堅牢設計
- タイ国内での迅速なサポート体制
- PLCやHMIとの連携がしやすいオープンな通信規格対応
また、タイの現地ニーズに合った仕様提案が可能で、導入から保守まで一貫したサポートを受けられる点も大きなメリットです。
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