技術・製品情報

SP Wire ― 高精度放電加工用の高性能電極ワイヤ

電極ワイヤ「SP Wire」― 高精度・高効率・高耐久性を実現する最適な放電加工（EDM）ソリューション
SP Wireは、Technos（日本）が開発したワイヤ放電加工機（Wire EDM）専用の高性能な電極ワイヤです。独自の構造と優れた加工性能により、極めて高い精度や微細加工が求められる分野で高く評価されています。

■ SP Wireの構造と主な特長
ハイブリッド2層構造：
芯材：高強度ピアノ線を使用し、優れた引張強度を実現。
外層：真鍮メッキにより放電性能を最適化。
タングステンワイヤと真鍮ワイヤの長所を兼ね備え、卓越した加工効率を発揮します。
柔軟なサイズ展開：
線径：0.03mm～0.10mm
代表的なサイズ：50μm、70μm、100μm
巻長：5,000m～40,000m（長時間連続加工に最適）

■ 放電加工（EDM）における優れたメリット
高い張力
→ ワイヤ切断のリスクを低減し、加工精度と速度が向上。
高速加工性能
→ 真鍮ワイヤの約2倍の加工速度を実現。タングステンワイヤと同等レベル。
滑らかでシャープな加工面
→ 真鍮ワイヤと同等以上の表面粗さを実現し、微細形状やコーナーRも高精度に加工。
加工速度アップ
→ 切断面（クリアランス）が狭いため、1サイズ太めの電極ワイヤが使用可能となり、加工速度が大幅にアップ。
高い耐久性
→ ガイド部品の摩耗が少なく、EDM機械の保守コストを削減。
硬質材への高い適合性
→ タングステンワイヤで発生しやすいHOMO現象（不安定な放電や表面欠陥）が発生しない。
トータルコストの最適化
→ 単価は真鍮ワイヤより高いものの、高速加工・再加工の削減・機械寿命延長により、総加工コストを削減可能。

■ SP Wireの主な用途
リードフレーム金型やコネクタ用金型などの精密加工
超小型ギアや時計部品の製造
電子機器・医療分野における超精密・微細部品の加工

■ 梱包仕様
5,000m～30,000m/巻：6巻/箱（P3ボビン）
40,000m/巻：4巻/箱（P5ボビン）
SP Wireは、高い加工精度、優れたコストパフォーマンス、そして長寿命の性能により、精密放電加工に取り組む加工会社にとって最適な製品です。

■ 製品詳細・価格・技術資料のご案内：
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